愛してるって言って

そしてこの日から圭ちゃんの猛アタックが始まった。


朝は必ず家の前で待っていて。


学校内では時々あたしの教室を訪れる。


昼には無理矢理引っ張られて屋上や空き教室に連れていかれて二人で昼食を食べる。


そして帰りは待っているように言われて、圭ちゃんの部活が終わったら一緒に帰る。


それはまるで付き合っているような行動で。


そんな圭ちゃんを見て、梢は圭ちゃんの想いに気付いたらしく、



「蒼ちゃんに失恋したなら、佐伯先輩にすればいいのに」



なんて言ってきた。だけど、



「梢は圭ちゃんのことが好きなんでしょ?」



顔を真っ赤に染めながら圭ちゃんと話していた梢の姿を思い出してそう言ったけれど、



「好きだよ。でもたぶんこれは憧れなんだと思う。だって佐伯先輩が涼夏に猛アタックしているのを見ても“いいなぁ”と思うだけで嫉妬したりしないもん」



どうやらほんとに憧れだったらしい。


だからといって、あたしが圭ちゃんに惹かれているわけじゃないから、“じゃあ付き合いましょ”となるわけではないんだけれど。