愛してるって言って

「一人で大丈夫だから。じゃあね、蒼ちゃん」



精一杯の笑顔を作りながらそう言って、その場を駆け出した。



「すず!」



と呼ぶ声が聞こえてきたけれど、既に涙が溢れてしまっていたから足を止めることも振り向くこともできなかった。


そのまま形振り構わず走り続けていたけれど、突然「おいっ!」という声と共に横からわいて出てきた手に、ぐいっ、と腕を引かれた。



「ひゃっ!」



そして勢い余って、そのままその人の胸に飛び込んでしまった。


もしかして蒼ちゃんに追い付かれちゃった?


やだっ!


こんな顔を見られたくないっ!


と思ったけれど、目の前の人はあたしと同じ高校の制服を着ていて。


恐る恐る顔をあげた。