愛してるって言って

そしてすぐにその瞳は細められたけれど、



「来るときは連絡してから来いっつっただろ?」



と溜め息混じりに言う。


蒼ちゃんはそう言うけれど、蒼ちゃんに会いたいという気持ちばかりが先にでて、つい連絡するのを忘れてしまうんだもん。


なんて思っていると、蒼ちゃんの後ろから女の人がひょっこりと顔を出して、



「蒼太? 誰?」



と蒼ちゃんに訊いてきた。


蒼ちゃんの陰になっていたのか、この人の存在に全く気づかなかった。


けれど今、『蒼太』って言ったよね?


それにここにいるってことは、一緒に部屋に入るってことなんだよね?


てことは、この人は蒼ちゃんの彼女なの?


そう思うと、胸がずきずきと痛み始めた。