愛してるって言って

「この学校の人?」


「ううん」


「同い年?」


「ううん」


「いくつ?」


「23才」


「えっ!?」



ずっと楽しそうに聞いていた梢が、蒼ちゃんの年齢を耳にしたとたん、目を見開きながらガタンと鳴らした椅子ごと後ろへ下がった。


そんなに大袈裟に驚くことはなくない? と思いながらも固まっている梢をじっと見つめる。


けれど梢はふと我に返り、眉を寄せながらまた距離を詰めてきて、



「23才って、八つも年上じゃん」


「わかってるよ」



それをわかって好きでいるんだから。


だけど端から見たら、無謀な恋に見えちゃうのかな。



「相手の人は、涼夏のことを知っているの?」


「えっ?」


「見てるだけの恋とか?」



八つも離れているから見ているだけの恋だと勘違いしたのか、梢は心配そうに訊いてくる。



「違うよ。あたし、何度も告白しているし」


「えっ!?」