愛してるって言って

「恋!? 昨日言っていた片想いしている人のこと!?」



あまりに大きな声を出すから、周りからいくつもの視線を集めてしまい、



「梢っ、しっ!」



人差し指を口許に持っていってそう言ったけれど、時はもう既に遅し。


何人かの人の耳に届いてしまった。


別に相手が蒼ちゃんだとか、その蒼ちゃんのことを知っている人がいるだとか、そういうわけでもないのに、物凄く恥ずかしくなってしまった。



「あっ、ごめん」



あたしの方へ半分身を乗り出していた梢は、そう言いながら座り直した。


そして瞳をキラキラと輝かせながらまた口を開いた。



「で、どんな人?」


「どんなって?」



あまりにアバウトな質問に、なんて答えたらいいのかわからない。


そしたら梢は事細かに訊いてきた。