愛してるって言って

けれど、



「あたし達、友達でしょ? 違うの?」



さっきのあの勢いはどこへ行ったんだと思うほどの弱々しい声があたしの耳に届いた。


慌てて梢の顔を見ると、眉を下げて今にも泣き出しそうな顔をしていた。



「梢?」


「まだ出会って数日だけどさ、あたしの中じゃ、涼夏はもう親友なんだけど」



ぼそぼそと呟くようにそう言った梢は、そのまま視線を落とした。


その姿に、あたしは酷く後悔した。



「ごめん。あたしだって、梢のことは親友だって思っているよ。ただ……」


「“ただ”、何?」



また視線を合わせてきた梢に、今の本音を呟くようにこぼす。



「恋の話は、ちょっぴり恥ずかしくて」



そのまま視線を落とすと、つい今まで沈んでいたとは思えないほどの声が耳に届いてきた。