愛してるって言って

◇◇◇



「はぁー」


「何? どうしたの?」



教室の椅子に座って窓から外を眺めていると、無意識に溜め息が漏れた。


無意識といえども、その理由には気付いている。


今朝圭ちゃんから、蒼ちゃんに想いが通じることはないと断言されたことに、激しく胸を痛めていた。


わかっていたこととはいえ、あんなにはっきり言われるなんて。



「はぁー」


「もう何なのよっ!」



あたしの前の席を陣取っている梢が、あたしが何度も溜め息を漏らすからか、苛々し始めた。



「なんかあったんでしょ? あたしに話してみなよ」



今、この高校で友達と呼べるのはこの梢だけ。


でもまだ知り合って三日目の梢に、蒼ちゃんとのことを話すのはちょっぴり恥ずかしくて、なかなか言えないでいた。