愛してるって言って

すずは瞳を目一杯見開きながら驚いていて。



「圭介もそういう顔をしてたな」


「え」


「この事実を知ったとき」


「……」



父さんと母さんが圭介にこの話をしたのは、圭介が中学二年に上がった頃。


圭介にとってショックな出来事だったのか、俺に辛く当たるようになった。父さんや母さんにも。


圭介もいろいろと悩んでいたみたいだけど、難しい年頃だったからなかなか伝わらなくて。


それをおさめるために、俺は家を出た。


逃げたと思われてもしょうがないけれど、俺がいると圭介の態度が違っていたから俺が出ていくことでなにか変わるんじゃないかと思ったんだ。


そしていつの間にか以前の圭介に戻っていたし、『家に帰ってきてくれ』とも言われたけれど、今日両親に話したことも考えていたから、俺はこのまま離れて暮らすことを選んだんだ。