愛してるって言って

だからひとつ殻を破るように話そうと思ったけれど。


そういえばすずは俺の両親のことを知っているんだっけ? という疑問にぶち当たった。



「なあすず」


「ん?」


「すずは、俺の本当の親父のことって、知ってるんだっけ?」


「本当のお父さん?」



そう言いながら首を傾げたすずは、きょとんとした表情を崩すことなく俺の瞳を見つめてくる。


この反応、すずはきっと知らない。


今後のためにもちゃんと話しておくべきか。


俺の脳内でそう結論が出ると、抱き締めていた腕の力を緩めてすずをベッドに座らせた。


俺もその隣に腰掛けると、小さく息を吐いてから話し始めた。



「俺と優華の親父はもう亡くなってんだ。交通事故で」


「え」


「今の父さんは圭介と葵衣の父親だ」