愛してるって言って

そして突然あたしの髪をわしゃわしゃわしゃ……と掻き回す。



「ちょっ、蒼ちゃん! めっちゃ綺麗にしてきたのに!」



蒼ちゃんに可愛いと思われたくて、夕方ここへ来る予定だったのに、楽しみすぎて昼過ぎから髪型を整えていたあたし。


それを一瞬でわしゃわしゃわしゃっと、くしゃくしゃにされてしまった。



「んなことしなくたって、すずは可愛いって」



ははは、と笑いながらそんなこと言われても納得できなくて、さらに唇を尖らせる。



「怒んなって」



ふいっと顔をそらすと、蒼ちゃんも追いかけてくる。


そしてまたふいっとそらす。


けれどまた、追いかけてくる。



「何ー?」