愛してるって言って

「すずって!」


「な、何!?」



あまりにも心臓の音がうるさすぎて苦しくなってくる。


心臓辺りの服をぎゅっと掴みながら深呼吸をするけれど、こんなことをしたくらいでは治まるわけがなくて。



「すず? どうした? しんどいのか?」



胸を押さえたまま体を丸めているせいか、蒼ちゃんが心配そうに顔を寄せてくる。



「苦しい」


「は?」


「ここが、苦しいのっ」


「は!? マジで!? 大丈夫かっ!? すず!」



蒼ちゃんが顔色を変えて慌て始めたから、思わずぷっと吹き出してしまった。



「はあ?」


「だって、蒼ちゃんが……ふふふ」


「真剣に心配してんのに、なんだよその態度は!」



今度は怒り始めた蒼ちゃん。


そんな姿ですら愛しいと思ってしまう。