愛してるって言って

「他になにか気になることでもあるの?」


「いや」



そうは言うけれど、どこか歯切れが悪くて。



「ちゃんと言ってよ」



何か隠されているんじゃないかっておもうと、ちょっぴり……ううん、凄く面白くない。



「蒼ちゃん」



隣から顔を覗き込むようにして蒼ちゃんの瞳を見つめながら訴える。


そんなあたしに、蒼ちゃんは小さく息を吐いてから口を開いた。



「ほんとは、『日付が変わる前には帰ること』って言われてたんだよ」


「え」


「そりゃそうだろ。年頃の娘の部屋に男がいれば心配にもなるだろ」


「でも男って……蒼ちゃんじゃん」


「俺だって男だよ?」


「わ、わかってるよ」