愛してるって言って

そんなあたしの背中に、絢華ママはそっと手を添える。


そして宥めるようにやさしく撫でた。



「涼夏は涼夏らしく、でいいと思うよ」


「あたしらしく?」


「ん、そう。頑張らなくていいのよ。そのままの涼夏で接するのが一番だと思うから」



そのままのあたし……。


普段通りの、ってことだよね?



「……うん」



全然普段通りになんてできる自信はないけれど、絢華ママがこうやって背中を押してくれているから、ここへ来たときよりは気持ちが凄く楽になった。


めちゃくちゃ怒られても、許してもらえなくても、後悔しないようにちゃんと圭ちゃんと話をしなきゃ。


大きく深呼吸をして、立ち上がる。



「絢華ママ、ありがとう。……行ってくる」



絢華ママはにっこりと微笑んで、ぽんっと背中を押してくれた。