愛してるって言って

そしてすぐに戻ってきたけれど、絢華ママひとりだけで。


もしかして圭ちゃんじゃなかったのかな?


と思ったけれど。



「先に部屋に行って着替えてるって。少し経ってから来てくれって言ってたわよ」



これまでにこういう状況があった訳じゃないけれど、きっといつもの圭ちゃんなら、あたしがいるとわかればすぐにここに来ていたと思う。


いくらあたしの前では着替えないとはいえ、こんな風に顔を見ずに部屋へ行ってしまうなんて。


やっぱり、あたしが何を言おうとしているのかわかっているのかな?


その上で、あたしにたいして怒っているのかな?


無意識に歯を食いしばり、握っていた拳に力が入る。