愛してるって言って

絢華ママのことはもうひとりのママだと思えるくらいに大好きだけれど、あたしはこれから圭ちゃんを傷つけようとしている。


絢華ママはきっとそれを快く思わないだろうなと思う。


だってあたしがずっと蒼ちゃんのことを好きだったって知っているし、蒼ちゃんのことを好きなくせに圭ちゃんと付き合った最低な女だと思われてもしょうがない。


アイスティーの入ったグラスをふたつ、お盆に乗せながらキッチンの方から歩いてきた絢華ママは、それをローテーブルの上にコトンと置いた。


そのままあたしの向かいに座った絢華ママ。


じっとあたしの顔を見たかと思ったら、ふっと微笑んだ。



「どうしてそんなに悲しそうな顔をしているの?」


「え」


「今にも泣き出してしまいそうだけど」


「……」