愛してるって言って

蒼ちゃんの言葉はとっても説得力があって確かにそうだなとは思うけれど、あたしは蒼ちゃんの『好きな子』という言葉ばかりに気をとられてしまって。



「すず、聞いてる?」


「えっと……」


「おい、聞いてなかったんだろ!」


「き、聞いてたよっ!」



あたしのこの言葉に蒼ちゃんはじとっと疑うような瞳を向けてくる。



「ほんとに聞いてたもん! 蒼ちゃんがっ! 『好きな子』とか言うから!」


「は?」


「あたしのことを……好きな子、なんて言うから。なんか夢みたいで……」



だんだん小さくなっていく声をちゃんと拾ってくれていた蒼ちゃんはふっと笑う。