愛してるって言って

あたしのその言葉に蒼ちゃんがふっと笑う。



「『すずに話したいことがあるから』って言っただけだよ」


「え」



それだけ?



「いやでも、紗羽さんのあのニヤケた顔……もしかして、すず、紗羽さんに言ったことある?」


「何を?」


「16歳になったら……って話」


「……」



言ったかもしれない。


蒼ちゃんに16歳になったらお嫁さんにしてもらえるって言われて、嬉しくなってママに言った気がする。



「その顔、言ったんだろ?」


「うん、言っちゃった」


「だろうな。だから、あんなに嬉しそうにあんなこと言ったんだろうな」


「あんなこと?」



はーっと溜め息混じりに言った言葉が気になった。