愛してるって言って

あたしが蒼ちゃんに見惚れながらそんなことを考えている間に、パスタは仕上がっていて。



「すずはフォークを持ってって」


「うん!」



蒼ちゃんがパスタを作り始めてから初めて頼み事をされたから、気持ちが舞い上がってしまい……



ズデーンッ――



「すず、何やってんの?」



何もないところで転んでしまった。



「いったぁ」



顔を庇うために着いた手に衝撃があったから擦っていると、



「パンツ丸見えだけど」



後方から蒼ちゃんに突っ込まれて、



「ひゃあっ」



慌てて立ち上がった。


フォークすら普通に運べないなんて、きっと蒼ちゃんは呆れている。


どきどきしながら振り返ってみると、



「!」



蒼ちゃんは手を口許に当てながら、必死に笑いを堪えていた。