愛してるって言って

蒼ちゃんがそう言うと、圭ちゃんはあたしの方へ視線を向ける。


その瞬間、悲しそうに眉を下げた。



「涼夏、さみぃ?」


「え、あ、うん。少し」



圭ちゃんは繋いでいた手を離して、あたしの肩に腕を回し、そのままぐいっと引き寄せた。



「ほんとだ。涼夏の身体、すっげー冷えてる」



圭ちゃんはそう言うけれど、同じように雨に打たれたはずなのに、圭ちゃんは温かく感じるのは何でなんだろう。


毎日運動をして鍛えているから、何もしていないあたしよりは、体温も気温の変化についていきやすいのかな?



「圭ちゃん、あったかい」


「ん」



そのまま胸に顔を埋めるように額を押し付けたけれど、ふと視界に入ってきた車のシートで我に返る。


今、蒼ちゃんの車に乗ってるんだった。