愛してるって言って

いまだに地面を叩きつけるような雨の音を聴きながら隣をちらりと見上げると、圭ちゃんは視線をそらしたままで。


けれど、そんな時間が長く続くと、また寒くなってきた。


だから、恥ずかしいけれど。



「……圭ちゃん」


「ん?」



視線は空を見上げたまま声を発する圭ちゃん。


凄く凄く恥ずかしいけれど。



「寒く、なってきちゃった」


「え」



小さく呟くような声でそうこぼした圭ちゃんは、ゆっくりとあたしの方へ視線を戻してきた。


視線がかち合うとお互いにカッと頬が熱くなる。


やっぱり恥ずかしいよ。



「ごめん」



圭ちゃんの困った顔を見たら、つい謝ってしまう。


そんなあたしに圭ちゃんは更に眉を下げた。



「……抱き締めても、いいの?」