愛してるって言って

「あと十日で涼夏も16か」


「圭ちゃんと同じになるね」


「ん」



圭ちゃんは一つ学年が上だけれど、一月が誕生日の早生まれだから、半年間は同じ年齢になる。



「圭ちゃんに近づけたみたいで嬉しいな」



ぼそりと呟くようにそう言うあたしを、圭ちゃんはじっと見てきた。



「ん? 何?」


「いや……」



そう言ってふいっと視線をそらされたけれど、その瞳が何か言いたげだった。



「圭ちゃん」



その場に立ち止まり、握った手にぎゅっと力を入れてぐいっと引っ張ってみる。


そしたら圭ちゃんは足を止めて、あたしの方へぐらりとふらつく。



「な、何だよっ」



ちょっと慌てた感じが凄くかわいくて、ふふ、と笑みがこぼれてしまった。