愛してるって言って





「涼夏、送ってく」


「うん」



ご飯を食べて少しゆっくりしたあと、圭ちゃんと一緒に佐伯家を出た。



「なあ涼夏」


「ん?」


「……」



手を繋ぎながら歩いていると圭ちゃんに声をかけられたけれど、その先の言葉がないからちらりと隣を見上げる。


そしたら圭ちゃんもあたしの方を見ていて。



「どうしたの?」


「いや、誕生日に行きたいとこはあるのかなと思って」


「誕生日?」


「ん」



そう言われたけれど、特に行きたい場所はない。



「圭ちゃんと一緒ならどこでもいいよ」


「!」



あたしの言葉に目を見開いた圭ちゃんは、そのままぱっと視線をそらす。



「そういうこと言うなって」