愛してるって言って

「お兄ちゃんと付き合い始めてから、お兄ちゃんが涼夏ちゃんを独占しちゃって、あまり遊べなくなっちゃったんだもん」



そう言って頬を膨らませた葵衣に何も言えなくなる。


確かに最近はずっと圭ちゃんと一緒にいるから、葵衣と一緒にいる時間が減ってしまっている。



「たまにはあたしにも涼夏ちゃんを貸してよね」



圭ちゃんにギロリと睨むような視線を送っている葵衣に、圭ちゃんが苦笑する。



「プールの邪魔もしないでよ」



そしてさらにそう付け加えるから、今度は絢華ママが口を開いた。



「葵衣、二人のことを困らせちゃ駄目よ」


「だって……」



絢華ママに諭されるようにそう言われた葵衣は、拗ねたようにまた唇を尖らせた。