愛してるって言って

「涼夏、いつもありがとね」



頭の中で色々考えていたら、今度は絢華ママから声をかけられた。



「え、何が?」


「葵衣のこと、可愛がってくれて。葵衣は涼夏のことが大好きだからべったりでしょう?」



確かに。いつもあたしの隣を陣取ってなついてくれている。



「あたしも葵衣が好きだから、めちゃくちゃ嬉しいよ」



絢華ママから葵衣に視線を移しながらそう言うと、葵衣は嬉しそうに微笑む。


けれど、すぐに唇を尖らせた。



「でもぉ~、今はちょっと寂しいよ」


「え」



今日の葵衣からは全く寂しいという空気が感じられなかったから、その言葉の意味がわからなくて。



「寂しい? あたしは葵衣のことが好きだよ」



あたしがそう言うと、葵衣は「わかってるけどぉ」と言いながら圭ちゃんの方へ視線を移した。