愛してるって言って

「いや、プールじゃなくて……」



苦笑しながらそう言う圭ちゃんは「いや、何でもねぇ」と付け加えて、またご飯を食べ始める。


圭ちゃんが何を言いたかったのかわからなくて、横顔をじっと見つめるけれど、圭ちゃんはたぶんその視線に気づいているのに何も言わなくて。


だからあたしも視線を戻して、箸を動かし始めた。


いつもはもっと会話が弾んでいるような気がするのに、今日は気まずいくらいに静かで。


けれどたぶんそう感じているのはあたしだけ。


蒼ちゃんのことが気になっていて、いつものような会話ができないからだ。


だって他のみんなはそれなりに話したりしているのに、黙々と食べているのはあたしだけだもん。


そう思うと、全然普段通りにはできていないなと一人苦笑する。