愛してるって言って

毎年夏休みには、葵衣はうちに泊まりに来る。


双葉と親友だからっていうのもあるけれど、あたしのことも本当の姉のように慕ってくれている。


あたしも葵衣のことはもう一人の妹だと思っているけれど。


そして泊まりに来た日には必ず二駅離れたところにある大きなプールへ遊びに行くんだ。



「うん、いいよ」


「やったー!」



箸を持ったまま万歳しながら喜んでいる葵衣を見ていると、頬が緩んでくる。


そんなあたしに不満そうな声をあげたのは圭ちゃん。



「俺との約束は?」


「え」



圭ちゃんとプールに行く約束なんてしたっけ?


そんな記憶がなくて、でも思い出そうと頭をフル回転させる。


けれど思い出せなくて。



「圭ちゃんとプール?」



首を傾げながら圭ちゃんを見上げる。