愛してるって言って

指を絡めながら繋いでいる手を見ながら、半歩ほど前を歩く圭ちゃんについていく。


会話はないけれど、ついさっきまでの気まずかったときとは違って、今は圭ちゃんの気遣いが見えるから凄く居心地がいい。


我ながら単純だなぁとは思いながら、緩んでくる頬を隠すために俯いた。


といっても圭ちゃんは真っ直ぐ前を見ながら歩いているから、そんなあたしには気づいていないんだけれど。



「あ」



そんな中、圭ちゃんが突然小さく声をこぼしたと同時に足を止める。



「どうしたの?」


「……」



あたしの問いには何も答えずに振り返ってきた圭ちゃんは困ったように眉を下げていて。


何か言ってくれなきゃ、どうしてそんな顔をしているのかわからないよ。