愛してるって言って

「今日……うち、来る?」


「え、いいの?」


「ん」



圭ちゃんは毎日部活があるし帰りが遅いってのもあるけれど、七夕祭りの前までは普通に圭ちゃんの家に寄っていたのに、最近は全く行かなくなっていた。


それもまた寂しさを増大させる原因のひとつだったんだけど。



「ママに、遅くなるって連絡しておかなきゃ」


「俺も涼夏の晩飯もお願いしとく」



そう言ってお互いにスマホを取り出した。


メールを送信したと同時に、圭ちゃんも送信し終えたのかスマホをしまって、あたしの手を握ってきた。


けれど思わず圭ちゃんの顔を見上げる。


だっていつもはただ手を繋ぐって感じなのに、今は指を絡めるようにしてぎゅっと握ってきたから。


こういうのを“恋人繋ぎ”って言うんじゃないの?


そう認識すると、心臓がどきどきと激しく動き始めた。