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「何かあったの?」


「え」


「涼夏と佐伯先輩、最近なんか変じゃない?」


「そっ……かな?」


「ほら! その態度もおかしい! 何があったの!? 言ってみなさいよ!」



いつの間にか説教口調に変わっていた梢は、人と人との空気がちょっと違うだけでもそれを読めてしまうのか、圭ちゃんとあたしの様子がおかしいことにすぐに気づかれてしまった。



七夕祭りの日、あたしが蒼ちゃんのことを口にしてから圭ちゃんの様子がおかしくなった。


一緒にいてもあまり話さないし、あまり笑わない。それに、意地悪なことも言ってこない。


いくら、あたしがいまだに蒼ちゃんのことを好きだと圭ちゃんが知っていたとしても、きっとあーいうときに蒼ちゃんのことを話したら駄目だったんだ。