愛してるって言って

圭ちゃんはそう言って、あたしが触っているとこの反対側の口端に指を伸ばしてそれを掬い取った。


そしてそれを自分の口許にもっていって、ぺろりと舐めた。


その行動に頬がカッと熱くなる。


それを隠すようにすぐに俯いたけれど、今のは何!?


間接キスというものなんじゃないの!?


どきどきと走り出した心臓を浴衣の上からおさえて深呼吸をするけれど、その音は少しもおさまってはくれない。


だって、圭ちゃんにとってはどうってことないことなのかもしれないけれど、手を繋ぐだけでも精一杯で、キスすらしたことがないあたしにとってそれはかなり刺激のあるもので。


圭ちゃんの顔を真っ直ぐに見れなくなってしまった。