愛してるって言って

「他に何かされたりしていないのか?」


「うん、されてないよ」


「そっか」



圭ちゃんは掌を額に当ててしばらく考え込むような顔をしていたけれど、ふと視線が絡んでその表情がふっと緩む。



「できるだけ早く解決させるから」


「うん」


「もしまた何かされたらすぐに言ってくれよな」


「うん」


「もう隠し事はなしだぞ?」


「うん」



凄くやさしい口調で一つ一つあたしに確認しながら声をかけてくる。


そんな圭ちゃんに、自然と笑みがこぼれた。



「そういえば……」



さっきとは違って和やかな雰囲気が流れ始めたとき、圭ちゃんは何かを思い出したように口を開いた。



「来週の七夕祭り、一緒に行かねぇ?」



ここしばらくは期末テストのことしか頭にはなかったけれど、気がつけば来週はもう七夕なんだ。