愛してるって言って

ゆっくりと開かれていくそれを見ながら、あたしの胸の中には、やっぱり言わない方がよかったのかもしれない、という気持ちが出てきた。


だって、あたしは今圭ちゃんと一緒にいるだけで、心が安らいでいられるから。


これを見せることでそれが崩れてしまうかもしれない。


そんなことを考えていると、それを開ききってそこにある文字を見たとたん、圭ちゃんの瞳には一気に怒りの色が宿った。



「これ、どうした!?」


「えっと……」



あまり聞いたことがないほどの低く、怒りを含んだ声に、その先の言葉を言わなきゃならないって思うけれどなかなか出てこなくて。



「涼夏!」



さらに大きな声でそう言われて、あまりにも吃驚しすぎて体がびくんっと跳ねた。


そんなあたしを見て、圭ちゃんの瞳が少し和らぐ。