愛してるって言って

「何か話したいことでもあるんじゃないのか?」


「……」



鋭い!


今朝、梢に嫌がらせのことを圭ちゃんに話した方がいいと言われて、今日言う決心はしたんだけれど、昼を一緒に食べていたときも帰り道でも、どうしても話すことができなくて。


だって、何と言ってその話を切り出せばいいのかわからないんだもん。


けれど、



「話してみろよ」



さっきの圭ちゃんの言葉に頷いたわけでもないのに、話したいことがあるってことをちゃんと気づいてくれている圭ちゃん。


梢が言っていたように、圭ちゃんは不安な気持ちになったりしているのかな?


そう思うと、自然と手が動いていて。


鞄の中から、今朝くしゃくしゃに丸めたものを取り出して、圭ちゃんに差し出した。