あれから数日後


廉斗くんがアメリカへと旅立つ日がきた


ちょっとだけ遅く行ったんだ、わざと。


廉「…もう来ないかと思った」

美『来たくなかった!』

廉「…行ってくる」

美『…うん。行ってらっしゃい!』

泣かないって決めたの。

廉「……あー!離れたくねぇな、やっぱ」

その場へとしゃがみこんだ廉斗くんが頭を掻きながら言ってきた

ずるい。自分で決めた癖に。
あの日の言葉も。聞いたら廉斗くんのことしか考えられないってわかってるでしょ?