廉『ま、俺はやっぱ他人行儀が抜けないわけ。ただ爺ちゃんはさ、何度も死にかけてて、こんな反抗ばっかしてんのに俺を跡取りにってずっと言い続けてくれてんだよな。それに今の両親のあとは兄貴が継いでるし。あ、ちなみにこないだ会いに行ったのが本当の父親。っても死んでるからちゃんとは会ってないけどさ』

美「…そうだったんだ。…ずっと気になってんだけど廉斗くんちって…」

廉『ん?いちお城山グループ。今の…や、兄貴の会社が家具とか内装とかそういうのの会社で、俺が継げって言われてんのが本社かな。』

美「…それでなんだね…」

廉『…ん。今まで反抗ばっかして自由にさせてもらったし、そろそろ決めなきゃだしなー。』

美「…待っててもいいの?」

廉『ふ…。待ってろなんて言えねえけどさ、俺が愛してんのは美穂だけだから。他に好きな奴出来たら俺のことなんか忘れろよ!』

わかってる、ずるい言い方だってことは。