翠『…ごめんな、廉斗』


そう呟くと美穂を追っかけた


美穂は屋上にいた

翠『…美穂』

美「…す、い…」

美穂は泣いていた

涙を拭おうと手を差し出そうとしたが止めた

翠『…多分廉斗が言った方がいいだろうから、何も言いません。それに涙も拭けないけど、大丈夫です。廉斗が愛してるのは美穂だけですから。』

美「…でも…」

翠『…ほんとは今も追いかけようとしてたんですよ?熱も出てきたようなので、ちょっと荒療治で』

美「え!?廉斗くん大丈夫なの…?」

翠『大丈夫です。…心配なら傍にいてあげてください』

美「…でも」

翠『廉斗が傍にいて欲しいのは美穂ですよ』

美「…うん」

翠『まぁ、廉斗が目を覚ますまでまだかかると思いますし、美穂ももう少し休んでください』