炭酸キャンディ




「ねぇ駿...」


聞いてみよう、思ったことをそのまま


「ん?」


少し眠たげにあたしの肩に頭を預けてくる


...動揺するな、自分!!



「駿はさ、その...緊張しないの?」

「なにが?」

「いやだから...何をするにもいつも余裕って言うか」


なんて言えばいいのか分からないけど...

「恋は緊張してんの?」

「えっそりゃあ....うん」

「今も?」

「へっ...」


そんなこと聞かれたら...


もっと熱くなる...


「俺は今もドキドキしてるよ」


「えっ?」


嘘だよ...だって駿は一切そんな風に見えない


するとあたしが信じていないのがバレたのか

「ほら」とあたしの手首を掴むとそのまま


駿は自分の胸にあたしの手を当てた


「ほんと...だ」


嘘だとは思ったけど確かに駿の心臓も


あたしと同じくらいドキドキしていた


....なんだ、あたしだけじゃなかったんだ


それが分かるだけでとても嬉しい



「俺は余裕なんかないし、恋と同じ。だからそんなこと気にするなよ」

「うん..ありがとう」


...駿はやっぱり優しいんだ。


「恋」

「ん?」

....名前を呼ばれると


不意をつかれキスをされた


でも...あたしだけじゃないんだ。


駿だってあたしにドキドキしてくれているんだ。


そう分かったあとのキスは前よりとっても甘かった