「凜さん...よかったの?」
「あぁねーちゃんいつもあんな調子だから大丈夫」
「そっかぁ、にしても綺麗だね!」
「そうかぁ?まぁ頭もいいし頼れるし尊敬はしているよ」
「だよねぇ...いいなぁ」
「恋も弟いたんだ?初耳」
ぐいっと体を起こした駿の下でベッドに寄りかかるあたしは
「うん1つ下にね」と後ろを見るようにして言った
「似てるって言われる?」
「顔はよく言われるけど、頭もいいし運動できるしあたしとは正反対」
「まぁ、そうだな」
「うん...ってひどーい!」
冗談交じりだけどそんなにあたしってバカで運動音痴かなぁ..
ごめんごめんと駿は笑いながら言いながら
あたしの肩を掴んで「隣に来いよ」と言った
ドキンドキン
その一言で激しくなる鼓動
なに期待してるの自分、バカ!
駿は余裕なのに緊張している自分が許せなくて
「うん」
と素直に余裕なように隣に移動すると
涼しげに頑張ろうとする表情とは裏腹に
心臓の激しさは増すばかり
なんで...?
駿はなんでそんなに平気なんだろう...

