真夏の強い日差しが照るつける中
最寄り駅まで汗を拭いながら
自転車を走らせ切符を買うと
あたしは1つ先の駅で降車した
はじめて来る駅のホーム
駿は毎日ここから学校に通ってるんだよなぁ
1つでも新しい駿のことを知れただけで
嬉しくておもわず口元が緩んだとき
「なーに1人でにやけてんだよ」
聞きなれた低くかすれた声がして振りむいた
「あっ駿!おはよっ」
「おはよ、なに1人で笑ってんの?」
ニヤッと笑ってあたしの顔をのぞきこむ
カーッと赤くなる顔
「なななんでもない!」
「どもりすぎ。あ、急だったけど大丈夫だった?」
ごめんな?と軽く眉をひそめてから歩き出す
駿の横にあたしも並んだ
駅を出て駿の家までは幸いにして木々が太陽を遮っている涼しい1本道
「全然!駿に会えて嬉しいもんっ...ってなんでもない」
あっと口を押さえるのには時既に遅し
「いや聞こえてますよ、俺も恋にあえて嬉しいよ」
「うんっ...」
はぁ、すぐ赤くなるし
すぐ熱くなるこの代謝をどうにかしたい...
「どうぞ」
しばらくして家に着くと
玄関に入った瞬間冷たい空気がふぁっと広がり
一瞬にしてあたしの体を涼ませてくれた

