「おっれーーーん!!」
「麗!」
麗に続き智也くんが「おっす」と
最後に駿が入ってきた。
1つのテーブルを囲んで右に麗、左に駿が座った。
「今日は特進クラスの優秀な2人にお世話になりまーす」
宿題をヒラヒラと振ってにやける麗に
「仕方ねーなー」といいつつもやる気満々の智哉くんは
早速麗の宿題に目を通し始めた。
あ、そっか。特進と進学じゃ内容も違うのか...
「恋も見せてみ」
余裕な顔で涼しげにそういう駿。
「や、でもまず自分のから終わらせていいよ?」
さすがにそんなに迷惑は掛けられない...けど、
「もう終わってますから」
片口角をあげてニヤッと笑った。
その声に「えっ!」と一番驚いたのは
目の前にいるあたしでもなく
麗に宿題を教えてあげている智哉くんだった
「なにお前もう終わってんの!?」
「あぁ、てか恋の教えるために終わらせておいた」
「まーじかぁ...叶わねぇ...」
しょぼんとあからさまに落ち込む智哉くんに
あおりをかけるように「恋、愛されてるぅ!さっすがイケメンはやることも違うなー」と目をハートにしていた。

