麗は一瞬躊躇したように笑って
それからあたしの耳元に近づいてきて
「...智哉」
と一言。
「え...えぇっ!!!?」
あたしが驚いたあまり大きな声を出すと
麗は「バカれん!」と
あたしの口を両手でふさいだ。
「んんぐ...ごめんなひゃい...」
「そんなに驚かないでよっ」
「いや...でも」
でもまさか駿くんをカッコイイって言ってた麗が
友達の智哉くんに恋をするなんて...
智哉くん..え、まってそれに...
「麗いま『智哉』って...呼び捨て....」
すると麗は歩き出して、あたしは小走りで麗に追いつく。
「恋と駿くんが委員会のときに、何度も帰りが同じになって...家も近くて」
「家が近くて..?」
「さ、察してよ!...流れでいつも帰るようになったの」
「...うっそ...知らなかった...」
....びっくりだよ...とってもびっくり!
「まぁ...そんなことで、うん。実は夏祭りに誘われた。」
「...えっ」

