「おはよー麗!」
「あっ恋じゃん、おはよ」
今日はいつもより早起きできて
1本早い電車に乗ると校門前で麗と会った。
...あれ、なんか麗...雰囲気ちがう?
あたしがチラチラと横目で麗を見てると
「なに!」と
見ていることがばれちゃって
その場に立ち止まってちゃんと麗を見た。
「なんか...さ、変わった?」
「えっ...」
まって、なんなのこの反応...
麗は分かりやすいくらいに頬をピンク色に染めて
目を泳がせた。
「もしかして...好きな人...」
゛好きな人゛ そう言っただけなのに
麗はビクンと肩を動かして遠慮がちに口を開く。
「実は...その、好きな人できた...」
...やっぱり...
通りでいつも大人っぽい麗が
なんだか少し垢抜けて可愛くなったなって...
..ってそれよりあたしが気になるのは
「だれ?」

