駿くんの存在を知ったせいか
学校生活でも『一ノ瀬くん』と
駿くんの話を耳にする機会が増えた。
そのたびにやっぱりモテるんだなぁ...
目立ってるし、好きな子たくさんいるんだろうな
って焦ってくばかりでなんにも出来ないあたし。
きっとこのまま何もしないでいたら...
そのうち彼女できちゃう....よね。
いや...だよ。そんなのいやだ。
気がつけばポロポロと涙が
こぼれていて、その涙をさっと拭って
あたしは決意した。
もうすぐ夏休み、
夏休みに入って次の日にはここら辺で一番大きな
花火大会を兼ねたお祭りがある。
もし夏休みまでのあと1週間で
駿くんに会う機会があったら....誘うんだ。
あたしはよし!と心に決めて眠りについた。