すると次はお腹を抱えて笑い出す。

「なっなによ...」


ぷくっと頬を膨らまして

麗の手からメロンパンを奪って


一口かじる。



「いや、あのね?あたし確かに駿君カッコイイとは言ったよ」

「うん...」

「けどそれは別に好きだからとかそんなんじゃなくて、ただ単にルックスを褒めただけ。ってか、駿くん学校でも1、2位を争うくらいのイケメンだよ?あたしみたいに見た目だけでキャーって騒いでる女子なんて山ほどいるし」

「そ、そうだったの...?」


思わずすっとんきょんな声を出してしまった。

「だから安心して!あたしは恋のライバルになんてなりませんから!てかなりたくないし!」

「うぅ...なんか...悔しい」

「なんでよ(笑)そこ喜ぶところでしょ」





だって、だって...


あたしこの数日ずっとそのこと考えてたんだよ?


どうしたら友情も恋愛も成立するんだろう...とか


思い返せばちょっと恥ずかしいくらいに。



けど...良かった。


これで...素直に頑張れるのかな。


あたしの心は一気に晴れた。



「あたしは恋のこと応援してるから」

「れーい大好き!」

「はいはい...あ、今日一緒に帰れないよね?」

「え、なんで?」

「いやあんた、今日図書委員会でしょ?」



...やっぱり前言撤回。