みんなの冷蔵庫(仮)1

「じゃ、私そこに座るね」


斜め向かいの一番端に座ると、シグマは満足気に微笑んだ。


「じゃ、お互い頑張ろう。冷蔵庫が開いたら教えてね」


シグマはそう言うとパソコンの画面に向かい、わき目も振らずに黙々とマウスを動かしだした。

そのいきなりな集中ぶりに、さっきまでの「寂しい」なんて言ったあどけなさは微塵もなくて、私の可愛かった弟は、やはりもういないのかと、こっちの方が寂しくなる程だった。