みんなの冷蔵庫(仮)1

でも、その上がった眉や、悪戯に動く瞳、からかうような口許を見ると、憎らしくて仕方ない。

今度は平手でもしてやろうかと顔を上げると、肩に乗せた手に力がこもった。


「ホットミルクでも飲むか?」


びっくりするくらい優しくてあったかい声に私は戦意喪失し、黙って頷いた。


「付いてこい」


そう言って肩を抱いたまま歩き出す京極に続きながら、彼なりに私を元気付けようとしてくれている気持ちを感じて心が温かくなった。