「何で光出すのよ?! そして何よこの状況!」 イライラしながらシグマにつかみ掛かる私に、スーツ男はいきなりカップを差し出してくる。 「何?」 シグマの薄いピンクのロングTシャツの胸ぐらを掴んだまま、顔だけスーツ男に向ける。 湯気の立つカップを私に差し出してるんだけど、車内が広いから距離があって、カップの中は見えない。 「生姜湯だ。これを飲んで少し落ち着いたら?」