みんなの冷蔵庫(仮)1

そーっと細くドアを開けると、佐田さんが電話を片手にこちらに背を向け、小声で何か話しをしていた。


「はい、有段者のようでしたし……かなり本気だと思います」


そう言ったところで振り返り、私に気付いて静かに微笑む。


「今からすぐに帰りますので、準備をお願いします」


そう言って電話を切り、ズボンのポケットに仕舞う。
内容からして、相手は京極だろうか。

有段者?さっきの男達の事?

聞きたい事は沢山あるのに、聞くのが怖い。