「柚子ー、明希くん来てるわよー。」







「はーい!」









私は高橋柚子(タカハシユズ)
18歳。

私には好きな人がいる。
永野明希(ナガノアキ)
19歳。



だけど、明希くんには彼女がいる。







「明希くんお待たせ!ごめんね!」







「いや、大丈夫だよ。麻也も外にいるからね。」







「うん!」








麻也とは、桜木麻也(サクラギマヤ)、男
私たち3人は幼馴染みなのである。







「麻也おはよ!」








「おう。もうあっちに璃子さんいるらしいから早くしろよな。」







「ほーい…。」







明希くんの彼女は、橘璃子さん。
可愛くて綺麗で完璧な人。
私なんて足元にも及ばない。







「柚子?大丈夫?」







「へ?大丈夫だよ?さ、行こいこ!」







私は気持ちを紛らわすように車に乗り込んだ。