美味しい恋は、いかがですか?








「そろそろ部活体験行かなきゃ、やばいんじゃない?」



「確かにやばいね、ほら行くよ!」







徐々に周りの女子達はいなくなり、入り口が見えた








「失礼致します」



ガラガラと扉を開けた瞬間、お茶と畳の匂いが鼻を刺激した









「お客さんかな?いらっしゃい」







優しい眼差しで笑いかける有馬、確かにこれで惚れてしまう女達は山ほどいるだろうな








「哀れだな、」








「何か言った?」






「い、いえ、別に」








「そう?空いてる席に自由に腰掛けて構わないよ」



「ありがとうございます」











優しい眼差しだが、緩みがない口元



本当に不思議な奴だな